うお座の人

前々からうお座代表として「うお座謎説」を主張している。そんな大それた主張ではないけれど。うお座って他の星座と違って一線を画した謎な点が多いんですよ。本当。

 

他の星座はいろんな占いを見比べても性格や特徴に一貫性があるのに、なぜかうお座だけ一貫性に欠けていることが多い。ね、謎でしょう。

 

穏やかで優しいと書いてあることもあれば、内に秘めた熱情と厳しさがあると書いてあることも多く、捉えようによっては真逆のことが書かれていることも珍しくない。海のような心といった抽象的な事が書かれていることもある。何それ。あぁ怖い。

 

占い結果も他の星座より建設的では無いこともうお座の特徴だと思う。歌人穂村弘さんのお言葉を借りるなら、うお座の人はふわふわ人間と言えるのかも知れない。他の星座の人なら「周りの人のアドバイスを聞いて実行に移すといいことがあるでしょう」って書いてあろうことが、うお座の場合は「直感で判断してみましょう」くらいの対人関係等を超越してしまった何かが感じられる。

 

うお座の研究室同期は、うお座がTVの占いランキングで1位になることは極めて稀である理由のひとつとして、12星座で一番最後であるがゆえに占い師側の集中力が切れてしまうのではないかと仮説を提唱していた。

 

かくいううお座の私は、特徴や結果も読めば読むほど謎すぎて長らく占いなんて信じられないと思っていた。しかし一昨年、親友が勧めてくれた石井ゆかりさんの本がそんな思いを少し柔らかくしてくれた。そのおかげで、うお座の人は柔軟であるがゆえに他の星座の人と違ってカテゴライズすることができない特徴があるということを学び取れたと思う。

 

新月や星にお願い事をする習慣が身についてるほどに幼い頃から宇宙の話が好きなことも功を奏し、何冊か読むうちに多少うお座の謎について理解できるようになった。そして日常生活のヒント程度に占いを読むようになったものの...さあ、今日の本題。

 

みなさん、知っていますか?うお座のふわっとした占い結果にここ最近穏やかじゃない言葉が散りばめられていることを。「戦い」という言葉が頻繁にうお座の占いで使われていることを...

 

年明けから約半年間、親友が教えてくれた石井ゆかりさんの本をめくってみても「熱い戦いがはじまる」「自分に勝つことができる」「勝負」などのワードが頻出している。

 

幼い頃からの友だちが心酔しているしいたけさんの占いもたまに覗いてみるも、こちらも「戦い」に関することが多く書かれている...いや多過ぎる位かもしれない。ちょっと前には「徹底的にやってやる」とか「反抗期」とか書いてあった記憶がある。

 

確かに常に真理を探究するために人のため・世のために身を削って努めたいと日頃から思っているし、変化の激しい時代を生き抜くためにどんな武装が必要か考えることもしばしばある。しかし、さすがにここまで「戦い」に関する言葉を目にすることが増えてくると「休戦協定いつ?!」と屋上から叫びたい気分にもなってくる。謎深きうお座界ではいま、どうやら戦いという一貫性が生まれているらしい。

 

最近そんな事ばかり考えてるせいで、ついに戦争に行く夢まで見てしまった。昨日は戦地で顔の知らないおじいちゃんが美味しい玉ねぎをプレゼントしてくれた。今日はどんな夢が見られるだろうか。

 

気がつけば目の前は6月。今年も残すところ、あと半年。そっと親友が授けてくれた占いの本の6月のページを開けてみたら「自分自身と戦って勝負に勝てる熱い時期」という一文が目に飛び込んで来た。

 

追い討ちをかけるようにカード明細に同封されたDMの占いにも6月は熱い戦いの月!と書いてあった。願っても休戦協定はまだ結べない。

 

この記事を書きながらsyrup16gうお座という曲に耳を傾けていたところ、飯田橋うお座というお店があることをふと思い出した。

 

なぜにうお座という曲名と店名を冠したのだろうか。やっぱり謎だ。うお座