もちもち諸問題

「もちもち」を過剰評価し過ぎていないだろうか。

 

かくいう私ももちもち大好き人間だけれど、何でももちもち食感に染まってしまうのは嘆かわしい。もちもちの有り難みが薄まってしまうように思うのだ。謝罪や優しさが過ぎると相手を傷つけてしまうのと同じような感覚に近い。

 

久々にベーグルを食べたけど、最近は他の食パンやスイーツがもちもちしてる所為で、昔ほどのもちもちさを感じず何だかちょっと切ない朝だった。こうして文化の上書きやアップデートって行われていくのかな。

 

個人レベルの文化のアップデートとしては、最近またかわいい服を着ていることだろうか。

25歳頃から学生時代に着ていた服が似合わなくなってきて、悩みながら大人っぽいシンプルな服を選びメイクを薄くしたりと迷走していた。

 

ところが、最近は何だか吹っ切れたように、かわいい服をまた着始めている。

 

懇意にしている美容師さんからきちんと見える年相応の可愛らしいメイクを教わり、髪を切ったというのも理由の一つにあるけれど、30代を迎えて数ヶ月経ってみて「本当に自分が好きだと思えるもの」と「時と場所に応じた服装とメイク」のバランスを取りやすくなってきたように思う。

 

そう考えたら、30代ってもしかしたら人生の中で一番おしゃれが楽しい年代になるんじゃないか。あいにく新型コロナウイルスの影響で暗いニュースが多いけれど、一日も早く心置きなくどこかに出かけられる日が来ますように。