コロナと生活

教え子が未来へ向けてコロナ日記をしっかりつけているらしいので、私も見習って今日はコロナ日記をつけてみることにします。

 

5/25に緊急事態宣言の解除が発表されましたが、当時の社会状況については何かしらの記録が残るはずなので、あくまでも個人的なことを覚え書き程度に書き出していくこととします。

 

私の生活での一番の変化は、急速に文明化を遂げたことでしょうか。結局あまり付けてないけどさすがに都市封鎖されるかもと思ってTVを買ったし、そしてKindleも本当に私の生活を変えたと思います。

 

事の発端はコロナで図書館にも行けないし書店にも行けないので、迷っていたAmazonプライムを契約してしまったことに起因するのですが、prime reading対象の電子書籍なら無料で本が読み放題なので通勤中に紙の本をすっかり開かなくなってしまいました。

 

そして電子書籍だとなぜか普段は手に取らない本を選びがちになる不思議。あんなに大嫌いだった数学や物理の本ばかり読んでいるので、これは革命と言ってもいいかも知れない。どうやらリアルな書架から選ぶよりも電子書籍の方が難しい本に対するハードルが下がる模様。

 

いままで忙しさにかまけて観てこなかったアニメも観るようになり、友だちや先輩にさくらにもやっと文明が来たかと感動されることしきり。仕事柄年下の子たちとはよく話すけれど、日本を代表するアニメ文化を軽んじていると叱られる事が多いからびっくりするだろうな。笑

 

社会現象にもなった鬼滅の刃は評判通り本当に良かったし、BANANA FISH約束のネバーランドも感動して大泣き😭セーラームーンFatboy SlimのLockDown Mixtapeも毎週YouTubeで追加されるから結構忙しい。

 

今はだいぶ克服しつつありますが、思わぬところでは食事に関して多少トラブルもありました。 手を変え品を変えても自分の料理そのものに飽きてしまい(想像を超えた味を作り出せないといった方が近いかも)、5月中旬からあまりたくさん食べられませんでした。

 

料理をしないと心が落ち着かないほどに作る工程も食べるのも大好きなのに、食事は摂れても美味しさや楽しさ、満足感が得られない日が続いたのは自分でも驚きました。

緊急事態宣言が解除される少し前から、温めて食べられるテイクアウトを許したら、無事に食欲は復活して事なきを得たけれど、何気ない週末の外食がこれほどまでに自分の健康や充足感に関わっていたのかと思い知りました。

 

まだ外食は難しい日々が続いているので、今週は551蓬莱とFORMAのチーズケーキをお取り寄せ。色々と迷った結果、吉村知事の頑張りと熱さに胸を打たれ、大阪グルメに。

 

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551蓬莱は大学生の時初めて大阪で蒸し立てを食べて、その感動を今でも思い出せるくらい大好きです。神楽坂の五十番も好きですが、やっぱり551蓬莱は格別!
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FORMAは東京駅にあったはずなのですが、コロナが本格的に流行る前に通りかかったらオードリーに変わっていたようなので取り寄せました。大阪のチーズケーキと言えば、りくろーおじさんも食べてみたい。

 

食費問題や肥満問題、こどもの貧困と食事についても毎日のようにまだメディアで取り上げられているし、コロナを契機にどこの家庭でも多かれ少なかれ食事に関する問題を抱えている感じはします。

 

今もなお現在進行形で私が一番気にかかっているのは、人の精神状態。「コロナ離婚」「コロナうつ」という造語が出現するほど、家にいる時間が増えたことで対人関係のバランスが崩れてしまったり、社会的なストレスなどで精神的に疲れてしまったり…と言ったさまざまな弊害を目の当たりにします。

 

騒音問題も対岸の火事ではなく、先日夜中に「おまえのこと絶対に許さないから!」って隣のマンション辺りから聞こえてきたときは怖くて目覚めたっけ。

 

今のように気温が上がる前は歩いて通勤していたのですが、公園や路上でイライラしている人が多くて「歩くな」となぜか怒られたり、欲しい物が無いと店員さんに当たる人を何人か見かけました。

 

私にとっては実質的に震災ぶりの緊急事態二回目なので、特定の商品の売り切れや治安が悪くなることに関しては想定内だったのでさほどそういうストレスは感じなかったし、少しづつ準備もできた分よかったと思っていたけれど、やっぱり首都圏みたいに様々な人が生活する過密都市では緊急事態を経験したことのない人の方が多いと思うし、職場や友達からの話を聞いている限り、まだまだ不安定な人が多いと思います。

 

一時期よりはマシになってきたように思うけれど、景気が本格的に悪くなるのはこれからだろうし心配です。

 

来週から6月も2週目。2020年も後半戦。先の見通しが立たない毎日ですが、一日でも多く光ある穏やかな日々が待っていますように。

妖艶なる季節

玄関に飾っている芍薬も蕾が花開き、

紫陽花が咲き始めて梅雨の訪れを感じます。

 

雨は決まって頭痛を引き起こすし、

梅雨は得意ではないけれど、この時期に咲き乱れる花がとても好き。

芍薬漢方薬として処方もされていたので思い入れがあるのと、

ロクシタンのピオニーを頂くことが多いということもあって、縁を感じる。

 

紫陽花はわざわざ遠出して見に行くくらい好き。

花言葉が移り気ってところも好き。

土地によってさまざまな色に染まるから、

この時期は通勤中にひとり紫陽花品評会をするのが楽しみだったりする。

芍薬も紫陽花が雨に濡れるとより一層妖艶だし、花の形も豊満で美しい。

 

前置きがだいぶ長くなりましたが、健康診断のD判定後の記録です。

先日甲状腺専門病院へ診察に行ったところ甲状腺機能は低下していなかったため、

今日は内科でセカンドオピニオンを受けに行きました。

 

「健康診断って自動判定だからびっくりしたよね」と先生に共感されつつ、

甲状腺機能の結果も含めて検査結果をお渡しし、総合的に診て頂いたところ、

結局何も問題なかった…よかった。一安心。

 

近所に甲状腺疾患に明るい内科のお医者さんがいるのが本当に心強いです。

 

橋本病の診断が下りるまで様々な病院を巡る患者さんも少なくないなかで、

仕事の負担や生活を含めていろんな相談ができる先生が身近にいる今の環境は、

恵まれていると改めて思いました。

 

引き続き潜在的甲状腺機能低下症に傾かないように、頑張ろう🌷

うお座の人

前々からうお座代表として「うお座謎説」を主張している。そんな大それた主張ではないけれど。うお座って他の星座と違って一線を画した謎な点が多いんですよ。本当。

 

他の星座はいろんな占いを見比べても性格や特徴に一貫性があるのに、なぜかうお座だけ一貫性に欠けていることが多い。ね、謎でしょう。

 

穏やかで優しいと書いてあることもあれば、内に秘めた熱情と厳しさがあると書いてあることも多く、捉えようによっては真逆のことが書かれていることも珍しくない。海のような心といった抽象的な事が書かれていることもある。何それ。あぁ怖い。

 

占い結果も他の星座より建設的では無いこともうお座の特徴だと思う。歌人穂村弘さんのお言葉を借りるなら、うお座の人はふわふわ人間と言えるのかも知れない。他の星座の人なら「周りの人のアドバイスを聞いて実行に移すといいことがあるでしょう」って書いてあろうことが、うお座の場合は「直感で判断してみましょう」くらいの対人関係等を超越してしまった何かが感じられる。

 

うお座の研究室同期は、うお座がTVの占いランキングで1位になることは極めて稀である理由のひとつとして、12星座で一番最後であるがゆえに占い師側の集中力が切れてしまうのではないかと仮説を提唱していた。

 

かくいううお座の私は、特徴や結果も読めば読むほど謎すぎて長らく占いなんて信じられないと思っていた。しかし一昨年、親友が勧めてくれた石井ゆかりさんの本がそんな思いを少し柔らかくしてくれた。そのおかげで、うお座の人は柔軟であるがゆえに他の星座の人と違ってカテゴライズすることができない特徴があるということを学び取れたと思う。

 

新月や星にお願い事をする習慣が身についてるほどに幼い頃から宇宙の話が好きなことも功を奏し、何冊か読むうちに多少うお座の謎について理解できるようになった。そして日常生活のヒント程度に占いを読むようになったものの...さあ、今日の本題。

 

みなさん、知っていますか?うお座のふわっとした占い結果にここ最近穏やかじゃない言葉が散りばめられていることを。「戦い」という言葉が頻繁にうお座の占いで使われていることを...

 

年明けから約半年間、親友が教えてくれた石井ゆかりさんの本をめくってみても「熱い戦いがはじまる」「自分に勝つことができる」「勝負」などのワードが頻出している。

 

幼い頃からの友だちが心酔しているしいたけさんの占いもたまに覗いてみるも、こちらも「戦い」に関することが多く書かれている...いや多過ぎる位かもしれない。ちょっと前には「徹底的にやってやる」とか「反抗期」とか書いてあった記憶がある。

 

確かに常に真理を探究するために人のため・世のために身を削って努めたいと日頃から思っているし、変化の激しい時代を生き抜くためにどんな武装が必要か考えることもしばしばある。しかし、さすがにここまで「戦い」に関する言葉を目にすることが増えてくると「休戦協定いつ?!」と屋上から叫びたい気分にもなってくる。謎深きうお座界ではいま、どうやら戦いという一貫性が生まれているらしい。

 

最近そんな事ばかり考えてるせいで、ついに戦争に行く夢まで見てしまった。昨日は戦地で顔の知らないおじいちゃんが美味しい玉ねぎをプレゼントしてくれた。今日はどんな夢が見られるだろうか。

 

気がつけば目の前は6月。今年も残すところ、あと半年。そっと親友が授けてくれた占いの本の6月のページを開けてみたら「自分自身と戦って勝負に勝てる熱い時期」という一文が目に飛び込んで来た。

 

追い討ちをかけるようにカード明細に同封されたDMの占いにも6月は熱い戦いの月!と書いてあった。願っても休戦協定はまだ結べない。

 

この記事を書きながらsyrup16gうお座という曲に耳を傾けていたところ、飯田橋うお座というお店があることをふと思い出した。

 

なぜにうお座という曲名と店名を冠したのだろうか。やっぱり謎だ。うお座

ライトノベルという文化

去年の暮れから、ライトノベルを読むようになりました。

 

こういう仕事をしておきながらも、ライトノベルというジャンルが

いまいち雲をつかむようでちゃんと分かっていなかったし、

色んな人に尋ねてみてもはっきりした答えが返ってこなくて。

同じ小説なのになんとなく差別的な区分けを感じるというか、

子どもの読みものとして別枠として設定されていることにも違和感がありました。

 

その道の方からは「あぁ電撃文庫ね」と返されることもあったけれど、

そもそも電撃文庫自体はライトノベルと言う単語が浸透する前からあるし、

電撃からデビューした作家として日本を代表する作家のひとりである

有川浩さんだっているわけで。

 

それなら自分で読んでつかみに行くべきだ、とやっと心に決めました。

 

ラノベ初心者として勧められるがままに色々と読みはじめましたが、

年下の友人から勧められたラノベの中で、

ここ最近最も面白かったのが乙野四方字さんの『僕が愛したすべての君へ』

books.google.co.jp

読み始めは「表紙は今時のライトノベルらしいイラストだ…それにしてもこのタイトル…うーん、ハヤカワっぽくないような…中高生が好きそうな恋愛小説なんだろうか?あれ、ハヤカワってライトノベルのレーベル出してるんだっけ??」とさまざまな

疑問を胸に抱きつつ読み始めましたが、いい意味で期待を裏切られました。

 

青春時代の恋愛要素もストーリー展開の重要な軸ではあるのですが、

好意を寄せるクラスメイトと無事に両思いになって付き合いました、という感じの

恋愛小説とは趣向が異なります。語弊を恐れずに言うなら理系のお話でもあります。

 

少しだけ詳細を語ると「最近職場でこの人とすれ違ってるような気がするな」とか

「何だかこの間話してたことと、つじつまが合わない」という

日常生活で感じるちょっとしたズレって誰にでもあると思うのですが、

これらのズレについて理系のロジックで解き明かそうとする点にひきつけられました。

 

この本に出てくる研究の新奇性についてはよく分からないけれど、

本当にこういう研究があるのなら深く知りたいと思うと同時に、

時間軸の違いや面白さを描いた作品ってあるようにして意外と巡り合えないので、

新たな切り口を見たような気がします。

 

年下の子たちが「生き方を考えた」と言うだけある作品でした。

年下の子たちは、青春時代をリアルタイムで経験しているからなのか、

どうしてもこの本の恋愛要素に注目が行くみたい。

けれど、青春時代を過ぎた私にとっては人生の転機を思い返したり、

「これまで出会った人に対して心から相手を思いやることができていたのか?」

「もっといろんな可能性を踏まえて接することができたんじゃないか?」

「あの時、自分の努力が足りず反故にしてしまった選択肢について

感じてきた後悔をどう乗り切ってきたのか?」等と

青春時代を追体験しつつ、これまでの自分自身との対話が出来る1冊でした。

 

”可能性ごと愛する”という言葉が胸に響きました。

この言葉は、すべての道に通じる真理を突いていると思う。

可能性に期待してしまう人間の弱さ然り。

好きなことや自分の興味関心を発展させようとすればするほど、

辛いことや辞めたくなること、あえて諦めることやしがらみだってあるしね。

 

もっと売れ線のタイトルを付けることもできたのでしょうが、

この本の世界観と解を著した意味あるタイトルだと分かった時の感動は、

ぜひ色んな人に読んで体感して欲しいです。

 

同時刊行作品として『君が愛したすべての僕へ』も刊行されているのですが、

こちらも別なお話として楽しむことができました。

私は『僕愛』の方が好み。

2作とも読み終えてみて初めて繋がる面白さもあります。

 

この記事を投稿するにあたってさっき軽くWebであらすじを確認したところ、

Amazonレビュー ☆4.5!

Googleユーザー 96%高評価

…すごい!

 

読書メーターも軽くレビューを読んだら、

同じように思う大人のみなさんがたくさんいて何だか嬉しくなった。笑

Newtonのパラレルワールドシュレディンガーの猫特集が好みの人にも

きっとハマるんじゃないかなぁ🐱

 

三秋 縋さんの『三日間の幸福』と佐野 徹夜さんの『君は夜空に光り輝く』も

よかったです。蒲池 和馬さんの『とある魔術の禁書目録』はアニメで追い始めました。

 

大人にとってライトノベルは思春期の感情を呼び起こさせる本だと思います。

あの頃の感情ともう一度向き合う可能性を秘めていると近頃感じています。

 

2020年読んだ本上半期編は、来月に!

おまけ体質

家にいる間、枕元に飾っているフクロウ3羽とねこ1匹を

一列横隊にしたり体操の隊形に開いたり話しかけたりなどしています。

世の中、説明がつかない事多いなーとか考えながら。

 

じゃりじゃりする砂糖がくっついたドーナッツを食べるのがなぜか楽しかったり、

スーパーで買い物することに異常なときめきを感じたり。

春日井「のどにスッキリのどあめ」の形状はなんであんなに美しいのかな、とか。

その中でも今日取り上げたいのがおまけ体質。

 

今のところなぜなのか説明がつかないけれど、

私はおまけの恩恵にあずかることが多いように思う。

職場等でお菓子が回ってくると「余っちゃったからさくらさん食べてね」と、

なぜか自分だけ2個も3個ももらえたりすることが多い…多すぎる気がする。

「いただいたお土産食べ切れないから好きなだけ持って帰って~」とか

「さくらさんにおすそ分けね!」等というパターンも然り。

 

まだ研究室で研究をしていた時のこと、仕事帰りの同期と職員さんから

大量に大好物のお煎餅いただいた時はめちゃくちゃ嬉しかったな〜。

いずれもお付き合いのある所から頂いたけど食べきれないからという理由で。

これも本当に不思議なのだけど、だいたいおまけされることって自分の好物が多い。

人に好物を主張した記憶もないし、顔に書いてあるのだろうか。

 

いつかの夕方、商店街で鯛焼きを買った時のおまけが忘れられない。

「今日最後に焼いた鯛焼き、急ぎのお客さん対応があって。

鉄板に載せすぎちゃって皮がパリパリになってしまったので

お代はいらないから家で食べてね」と無料で3匹もいただいてしまった。

 

先週は冬季限定の好きなチョコ。今週は美味しいバームクーヘン。

おまけで頂く食べ物は、人のやさしさが添えられた格別の美味しさ。

 

おまけ。

おまけで取り上げるには勿体ない曲だけど、今週よく聴きました。

そろそろコナンもちゃんと観てみようかなぁ。

youtu.be

ブーム二巡目

歳を取ってきたことなんだろうけど、ブームが二巡している様子を目にする機会が増えてきた。自分たちが学生時代だった頃流行ったものが再びブームとなっているのだ。友だちや大学時代のゼミのみんなとも会うたびそんな話ばかりしている。

 

特にファッション面でのブーム二巡目が顕著。

18-19歳頃、私の髪の毛の内側はピンクやオレンジだったりしていた。結んだり編んだりすると、いい感じのアクセントになってお気に入りだった。そんなインナーカラーが、最近女の子の間で再び流行っていて、約10年という月日の流れに驚きを隠せない。当時はエクステでインナーカラーにすることが多かったけれど、みんな綺麗に内側だけが明るく染まっていて、10年の間に技術も進歩しているように思う。レギンスもまた流行りだしてるのを見ていると、カンカン帽やシュシュがブーム二巡目を迎えるのも時間の問題な気がする。

 

ちなみに男子界隈でも同じような状況が起きているらしく、THE BATHING APEやstussyの人気がじわじわと高まっているらしい。stussyのTシャツ着てるおばあちゃんをこの間近所で見かけたけれど、お孫さんのものなのかな。この様子だと、そろそろ男子はティンバーランドボルドーのカーディガンとツーブロックが流行るんじゃないかなぁ。ボルドーのカーディガンとシャツとベージュのチノパンに蝶ネクタイ合わせてる男の子が制服並みに多かった記憶がある。

 

食べ物では、去年爆発的に流行ったタピオカなんてその最たる例だ。タピオカは高3から大学生の頃に一瞬流行ったけれど、ここに来てこんな流行るとは思わなかった。当時はタピオカのクレープとか白いたい焼きがブームの最先端だった記憶があるけれど、高校生の頃のタピオカブームを引きずっている私にとっては願ったり叶ったりでもあった。去年は友だちとタピオカ飲みながら懐かしい思い出を語らったのはいい思い出。Hanakoとファミマコラボのタピオカミルクティーアイス、すごく美味しかったな。

 

ちなみに母親曰く去年のタピオカブームは3回目らしい。母が若かった初回のブームはもちもちしてなくて、タイ料理やさんがデザートによく出してくれるココナッツミルクタピオカが主流だったそうだ。ちなみに近年若い人が夏に履いてるエスパドリーユも数回目のブームだよ、とのこと。

 

ブーム三巡目を目にする機会はいつ頃から増えるんだろうか。切ないような、楽しみなような。

奇跡の会話

奇跡的な会話を多くかわしているという自負がある。

国内外問わず知らない人から話しかけられることが多いし、人からも指摘される。

 

私が単に忘れているだけなのか。

あるいは私の顔や表情が色んな人の顔統計データの中央値なのか。

知らない人から挨拶される七不思議。

アンケート・勧誘・写真撮影にはじまり、

各地で現地住民に間違えられ道を尋ねられたことは数知れず。

 

都内(というより日本?世界?)での乗降者数が多い東京駅や新宿駅は、

もう二度と会えない人と奇跡的に会話する確率がぐっと高まる。

銀の鈴・1年半ぶり・4回目」「八重洲口・数カ月ぶり・6回目」

タカシマヤタイムズスクエア・半年ぶり・3回目」などと

選挙当選や甲子園出場のような字面を反芻する気持ち。

もう二度と会えないという緊張感と距離感がそうさせるのか、

お互い100%の言葉を出し切って伝えようとする全力さとその嬉しさ。

なかなかどうして、これが周りの人にあまり通じない。

 

イヤホンしてたのに。

みんなに早歩きだって言われるのに。

口説くんだったら、あ、そこにもっとかわいい女の子いますよ。

そんな大事な選択を通りすがりの私に託して大丈夫ですか。  

いってらっしゃい、遠くまでの道のり気を付けて。

知らない街で頑張ろうとするあの人に良いことがありますように。

無事にたどり着けますように。

楽しい旅になりますように。

 

もう二度とは会えない人たちとの思い出深いエピソードがたくさんある。

 

ここ数年で一番印象に残っているのは、静岡駅でのこと。

クリスマスのちょっと前、名古屋に住む当時の恋人と熱海で落ち合い旅行に出かけた帰り道。

サンタクロースが持つ真っ白な袋に入れられた仰々しいクリスマスプレゼントを携え、

無事に東京まで持って帰れるのかと思いながら静岡駅の通路を歩いていると、

少し年下に見える活発な男女の学生数名に呼び止められた。

「20歳を迎える新成人の皆さんのために、街ゆく人生の先輩に協力して欲しい」との

趣旨が学生たちから語られ、その熱意に負け協力することになったのだった。

 

東北と関東の息がかかった某都民が送る、静岡の新成人の皆さんへの応援メッセージ。

自筆のメッセージを書いたホワイトボードを胸の前に掲げ、

他県の成人式で映像出演することになるなんて夢にも思わなかったよ。

当時の恋人とはこの旅行を契機に波乱の道を辿り別れてしまったけれど、

静岡でのこの巡り合わせの妙味は忘れがたいものがある。

 

一番古い記憶で印象に残っているのは、小5か小6の時。

友だちと数人で近所の公園へピクニックに出かけた春の日。

マダムという言葉が似合う綺麗な女性を連れたカメラマン風のおじいさまから、突然のお声がけ。

「公園で子どもたちが遊んでいる風景を自然に撮りたい。

君たちが映った写真は必ず送るし、今そばに親御さんがいなければ、

今日家に帰ってそのことを伝えて欲しい」と真剣に説得されたのだった。

 

変質者ではないかと訝しげに思いながらも、

悪い人では無さそうだという意見が友だちと一致したため、

私たちもカメラマン風のおじいさまとマダムの写真を撮影し、

後日郵送で写真を送り合うことにした。

 

私を含め友だちも全員、帰宅後に親から怒られたものの、

数か月後、事態は思わぬ急展開を見せることになった。

 

撮影された写真とともに、一通の手紙とシールやメモ帳等のプレゼントが届いたのだ。

手紙によると、カメラマン風のおじいさまとマダムは年の離れたご夫婦であり、

二人の間にお子さんはいらっしゃらなかったものの、子ども好きだったそうだ。

私たちの写真を撮ってくれたおじいさまはご自身で現像を行うほど写真が好きで、

公園で写真を撮ってくれた頃から闘病中で少し前にお亡くなりになったため、

ネガが分からず写真の郵送が遅れてしまった事を詫びる内容が綴られていたのだった。

 

残されたあの綺麗なお人が悲しみに暮れながら、ひとりで私たちの写真を現像して

丁寧に手紙を綴り、遅れたお詫びとしてプレゼントまで送ってくれたなんて…と

子どもながら胸がしめつけられる思いだった。

みんなで手紙の返信を考え、あんなに怒っていた母親たちは一致団結し、

私たちが撮影したご夫婦の写真の拡大印刷を写真屋さんへ手配してくれた。

拡大印刷した写真は、友だちが綺麗な額に入れて送ってくれたことをよく覚えている。

 

知らない人から話しかけられることが多いことについて職場の先輩に話したら、

もっと色気を出せば少なくとも変な人から話しかけられる機会は軽減できるという

なんともTV的なアドバイスをくれた。

先輩曰く人間はたった数秒でその人を判断している生き物だから、

服を少し脱いだりして安全オーラを色気で軽減させることが必要らしい。

 

しかしまるで、色気の正体が、わからない。

男性と女性とで色気の考え方って全然違う気がするし。

女性間でも色気についての考えは個人差が大きいように思う。

そして安全オーラって何なんだろう。

 

安全オーラも色気も、私にとってまだ理解できない境地の概念だ。

命尽きるまで、奇跡の会話を楽しむしかないか。